医師が転職するきっかけは?後悔しない選択のために気をつけたいこと

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医師が転職するきっかけは?後悔しない選択のために気をつけたいこと

医師のキャリアを考えるうえで重要なのが転職です。医師の転職は売り手市場のため、転職回数は平均3~5回と、一般的な会社員よりも転職が多い傾向があります。

転職はその後のキャリアに直結するので、今は予定がなかったとしても、いざというときに慌てないために転職を視野に入れて、キャリアプランを立てるのをおすすめします。

この記事では、医師が転職するきっかけや転職を成功させる方法などをご紹介します。

医師が転職するきっかけは?よくある理由を5つご紹介

医師が転職するきっかけは?よくある理由を5つご紹介

医師が転職するきっかけを知っておけば、前もっていつ頃キャリアの分岐点が来るのか予測することができます。主なきっかけを5つご紹介します。

(1)妊娠・出産・育児
医師は多忙な環境で働いていることが多いため、女性医師の場合、妊娠・出産・育児がきっかけでワークライフバランスのとりやすい職場に転職するケースが多いと言われています。また、男性医師の場合でも、育児の時間を確保し家族との時間を持つために転職する場合もあります。

時短勤務ができ、残業・当直・オンコールがない医療機関はであれば、子育てと両立しやすいでしょう。

最近では医療機関に託児所が併設されているケースがあり、出産後に転職する女性医師から人気があります。

もし勤務形態などの条件が合う転職先が見つからない場合は、子育てが落ち着くまでは時間の自由が利くフリーランス医として働くのも方法のひとつです。働き方の多様化により、今では多くの診療科目でフリーランス医の需要があります。

専門の診療科目以外でも、コンタクト診療や皮膚科診療は負担が軽く、未経験でも採用される可能性があるので合わせて検討してみましょう。

妊娠・出産・育児といったライフステージの変化に伴う転職は、転職活動以外にもやることがたくさんあり大変です。結婚したタイミングで、出産後のキャリアプランを立てたり、パートナーと話し合ったりしておくとスムーズです。

(2)キャリアアップや転科
医師は日々の仕事を通してスキルを磨け、次のキャリアにステップアップできる仕事です。しかし、キャリアプランによっては転職によるキャリアアップが必要な場合もあるでしょう。

専門医や認定資格を取得したい、その分野の第一人者に指導を受けたい、診療科目を変えたい
より多くの症例を経験したいなどの理由で、転職を考える医師は少なくありません。

特に近年は、患者が専門医の治療を受けたいと考えるケースが多く、専門医の需要が高まっています。それに伴い、専門医資格の取得を目指し転職する医師が増えていると言われています

専門医取得やキャリアアップ、転科がきっかけの場合の転職先は、資格取得のための環境が整備されていたり、指導医が所属していたりする大学病院や国公立の病院、その地域の基幹病院が主流です。

(3)年収アップ
結婚・出産などのライフステージの変化などにより、年収アップを希望して転職を考えるケースも多いでしょう。それまではあまり年収を気にしてなくても、教育費や住宅の購入を考えたのをきっかけに、年収アップを目指す医師が多い印象です。

また、休日出勤や残業、当直が多く、ハードな環境のわりに給与が安いと感じたときも、転職を考えるきっかけとなります。

年収アップを目指す場合、給与の高い医療機関を選ぶだけでは不充分です。働きやすさや仕事内容、人間関係もしっかりチェックすることでミスマッチを防げます。

年収が上がりやすい転職先としては、郊外の病院や市中病院があります。郊外は医師の数が不足しているため、都市部よりも給与が高い傾向があります。自宅から通勤できる範囲で郊外にある病院の求人を探すと、希望にマッチした仕事が見つかるかもしれません。

市中病院の方が大学病院や国公立の病院よりも、給与が高いケースが多いので、年収アップしたい場合は、市中病院をメインに探すと良いでしょう。

(4)人間関係
病院での看護師などの医療従事者や上司・理事長とのトラブル、医局での教授を頂点とする上下関係など、人間関係がきっかけで転職を考えるケースもあるでしょう。

人間関係による転職の場合、内部事情のリサーチが不可欠です。人間関係の悩みはどの医療機関でも起こる可能性があり、実態は外からではわかりにくいからです。

(5)セカンドキャリアのため
医師は定年がなく、元気なうちは働き続けられる職業です。それまで働いていた医療機関で定年を迎えるタイミングで、セカンドキャリアを考え転職する医師も多数います。ただし、年齢的に今までのような勤務スタイルだと、身体の負担が大きいかもしれません。

主なセカンドキャリアとして考えられるのが、非常勤医や介護老人施設での勤務です。介護老人施設は、患者の状態が安定しているケースが多く、病院と比べて時間のゆとりがあり、重い内容の診療はほとんどありません。定時で帰宅できる日も多く、無理なく現役期間を延長できます。

その他、ワークライフバランスのとれた職場への転職、将来の開業に向けた準備など、医師が転職するきっかけはさまざまです。

後悔しない選択のために!医師が転職すべきか判断する方法

後悔しない選択のために!医師が転職すべきか判断する方法

医師が転職するきっかけは様々ですが、判断に悩むケースも少なくないでしょう。転職すべきか判断するにあたり、自己分析は非常に大切です。

<自己分析のプロセス>
【1】転職したいと思ったきっかけを改めて洗い出す
【2】今の職場でのデメリットをピックアップする
【3】職場環境や給料など今の職場で働くメリットをピックアップする
【4】現在の職場での勤務を続けつつ、問題を解決する方法を考える

上記のような手順で自己分析を行うと、客観的な視点から転職理由の深堀や現状の把握ができます。その結果「今はスキルを磨いて数年後に転職しよう」「まずは今の職場で交渉しよう」など、新しい方針が見いだせるかもしれません。

今の悩みや不満だけではなく、出産などライフステージの変化によって将来的に発生する課題について考えると、より長期的なキャリアプランのヒントとなるでしょう。

転職するなら要チェック!医師が転職に成功するポイントとは

転職するなら要チェック!医師が転職に成功するポイントとは

医師はニーズの高い職業なので、転職先自体が見つからないということはほとんどありません。ですが、自分にマッチする転職先を選ばないと、転職後に後悔してしまう可能性があります。

転職活動を成功させるには、希望条件を絞ることをおすすめします。これだけは外せない条件を1つ、その他にできれば満たしたい条件を3つあげて求人をチェックすることで、自分が転職先に求める条件が明確になります。

また、医師の転職に強い転職エージェントに相談するのもおすすめです。今の転職市場や求人を出している医療機関の内情などをもとに、希望に合った求人を提案してくれたり、適切なアドバイスをくれたりします。選択肢を広げるために、ぜひ活用しましょう。

まとめ

まとめ

医師は転職の多い職業なので、長いキャリアのなかで転職を考えることもあるでしょう。転職を考えるきっかけは、妊娠・出産・育児、キャリアアップや転科など様々です。転職したいと思ったら、自己分析をしっかり行い転職すべきかどうか判断しましょう。

転職を成功させるには、ある程度希望条件を絞った転職活動や、医師の転職に強い転職エージェントに相談することをおすすめします。

自力で転職先を探す場合は、医療業界に特化した転職サイトを利用するとよいでしょう。一般的な転職サイトと比べ医師の求人が多く、希望の条件を満たす医療機関を見つけられる可能性が高いです。