転職エージェントは、求人の紹介や面接対策など手厚いサポートをしてくれる頼もしい存在です。
充実したサポートを受けるには、面談時に自分の経歴・スキル・強み・転職先に求めるもの・キャリアプランなどを、キャリアアドバイザーにしっかり伝える必要があります。
この記事では、転職エージェントとの面談で聞かれやすい質問や聞いておきたい質問、成功させるポイントについて紹介します。
面談前に知っておきたい！転職エージェントとの面談の目的とは
転職エージェントとの初回面談の目的は、求職者とキャリアアドバイザーの相互理解を深め、より適切な求人紹介やアドバイスにつなげることです。
キャリアアドバイザーは、やり取りを通して求職者の人となりや経歴・スキル、転職先に求める条件、キャリアプランなどを把握します。
また、求職者にとって面談は、自分の仕事に対する考え方や強み、希望条件を伝えるとともに、キャリアアドバイザーのスキルや自分との相性を見極める場です。
なんとなく面談に臨むのではなく、事前によくある質問内容や成功のポイント、注意点を知っておくことで、面談をより有意義なものにでき、転職活動がスムーズに進むようになります。
転職エージェントとの面談で聞かれる内容って？よくある質問を解説
転職エージェントとの面談でよく聞かれる質問を紹介します。
【質問1】これまでの経歴についてお聞かせください
キャリアアドバイザーが、求職者のこれまでの経歴・スキルを確認するための質問です。これまでの業務経験や仕事を通して得た知見・スキルなどを伝えます。
所属してきたチーム・部署の概要や担っていた役割、成果なども合わせて質問されます。キャリアアドバイザーが、キャリアプランを考え、求職者に合った求人を紹介するヒントとなります。
【質問2】転職のきっかけを教えてください
転職理由を通して、求職者の仕事に対する価値観や次の職場に期待することなどを把握します。
「年収を上げたい」のであれば給与の高い求人を、「会社の方針と合わない」のであれば仕事への考えを深堀しマッチした求人を紹介するといったように、転職理由によって紹介される求人の傾向が変わります。
転職の意思がどのくらいかは、実際に転職する可能性の高さを確認するうえでも重要な項目なので、面談では必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
リストラや家族の介護など言いにくい理由であっても、事実を伝えるのをおすすめします。現状を知った方が、より適切な求人の紹介やアドバイスができるからです。
【質問3】希望する職種・業界は何ですか？
キャリアアドバイザーが紹介する求人を探すために、必要な情報です。志望業界や職種、挑戦してみたい仕事、活かしたいスキル・経験を答えましょう。
もし、希望する職種・業界がはっきりしない場合は、その旨を伝えれば、キャリアアドバイザーが一緒にキャリアプランを考えてくれます。避けたい職種・業界があれば共有しておくとスムーズです。
【質問4】目指しているキャリアまたは働き方を教えてください
キャリアプランの作成や求人の絞り込みに重要な情報です。短期的に見ると良い転職先であっても、5年後・10年後を考えると他の選択肢の方がプラスになる場合があります。
将来的なキャリアプランや働き方の希望を共有することで、適切な求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。
【質問5】他の転職エージェントでの選考状況はどうですか？
人によっては他社での選考状況は答えにくいと感じるかもしれません。しかし、すでに他社から応募している企業を紹介しないようにしたい、今の転職活動での悩みを知っておきたい、スケジュールを確認したいといった理由で質問しているので、率直に答えましょう。
転職エージェントを複数使用している求職者は多いので、他社の選考が進んでいるからといって不利にはなりません。
転職エージェントとの面談で聞くべき内容って？おすすめの質問
転職エージェントとの面談を有意義な場とするには、求職者からも質問するとよいでしょう。おすすめの質問を紹介します。
【質問1】私の経歴・スキルはどんな企業から必要とされていますか？
転職市場への自分の価値を確認するための質問です。自分の市場価値を聞くのは勇気がいるかもしれませんが、企業の選考を受ける以上、市場価値は見られるものです。
客観的な市場価値を知れば、応募する企業選びや面接での受け答えなどに活かせ、戦略的に転職活動ができるでしょう。
【質問2】私に近い経歴や希望条件の方の転職事例を教えてください
この質問により、担当者の転職支援の実績を確認できます。いろいろなケースを提示できる、参考になる話をしてくれる場合は、優秀なキャリアアドバイザーの可能性が高いでしょう。
特に「医療業界で転職をしたい」といったように、具体的な志望業界が決まっているのであれば、その業界の転職支援経験の有無は非常に大切です。
また、実際のエピソードを聞くとことで、転職活動をイメージしやすくなります。
【質問3】志望業界の転職動向はどのような状況ですか？
特に未経験の業界への転職を考えている場合、外からでは業界の実態がわからないケースがあります。キャリアアドバイザーは、多くの企業と直接やり取りするなかで、転職動向を熟知しているため、質の高い情報が得られます。
また、担当者のスキルを見極めるのにも有効です。もし、説明が表面的であったり、わかりにくかったりする場合、キャリアアドバイザーの業界理解や経験が不足している可能性があります。
【質問4】自己PRのコツを教えてください
応募書類や面接で自己PRが上手くいかないと悩んでいる場合、キャリアアドバイザーのアドバイスによって解決するケースがあります。
実際にしてきた自己PRを伝えることで、よりよい表現の仕方や自分では気がつかないアピールポイントなどのアドバイスをしてもらえるでしょう。
知っていると差がつく！転職エージェントの面談を成功させるコツ
転職エージェントとの面談を成功させるためには、下記のようなポイントを意識しましょう。
（1）できるだけ本音で話す
初対面の担当者と話すのは緊張するものです。また、求人を紹介してもらうという立場上、良く思われたいという意識があり、本音で話せないという求職者も少なくありません。
しかし、面談で話すのは、転職サポートのために重要な内容ばかりです。取り繕った回答をしていると、適切な求人の紹介やアドバイスができない可能性があります。
もちろん、経歴・スキルなどの嘘は厳禁です。場合によっては、内定取り消しなど大きなトラブルにもなりかねません。本音で話すことで、自分に合ったサポートを受けられるでしょう。
（2）ネガティブな話ばかりしない
現職に不満があったとしても、ネガティブな話ばかりするのはNGです。転職によって変化させたい点について話すのは良いのですが、一方的に愚痴を並べても、転職活動のヒントにはならないでしょう。
また「転職しても早期退職しそう」など、マイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
（3）話したいことを整理しておく
緊張して上手く話せないと心配な場合は、あらかじめ内容をメモにするなど整理しておくと、スムーズに面談を進められます。
経歴・スキル・転職理由・転職先に臨むことなどを書き出すと、自分の考えの整理ができ、キャリアアドバイザーにわかりやすく伝えられるはずです。
【まとめ】
転職エージェントとの面談では、自分の経歴やスキル、希望条件などをしっかり伝えるのが重要です。
キャリアアドバイザーがよくする質問は、自己紹介とこれまでの経歴・転職のきっかけ・希望する職種や業界などです。スムーズに応えられるよう、あらかじめ内容を考えておきましょう。
医療業界での転職希望の場合は、まずは医療業界に特化した転職エージェントと面談するのがおすすめです。業界に精通しているため、転職支援経験が豊富で、適切なアドバイスがもらえる可能性が高いでしょう。
また、転職サイトも併用する場合は、医療業界の求人が豊富な医療業界専門のサイトに登録すると効率的です。