医療機器メーカーへの転職で英語は必須?外資系・内資系での違いも解説

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医療機器メーカーへの転職で英語は必須?外資系・内資系での違いも解説

安定したニーズがあり、少子高齢化を背景に成長を続けている医療機器メーカー。転職先としても人気の医療機器メーカーですが、英語はどのくらい必要なのでしょうか?

外資系企業と内資系企業、それぞれについて解説するので、転職活動の参考にしてください。

外資系企業は英語ができないと転職できない!?職種別に解説

外資系企業は英語ができないと転職できない!?職種別に解説

医療機器メーカーの世界市場の上位は、ほぼ外資系です。医療機器メーカーへの転職希望者の方のなかには、外資系企業を希望している方も多いのではないでしょうか?

外資系企業といえば英語が必須というイメージがありますが、実際にどうなのかを詳しく解説します。

(1)英語力が必要な場合は多い
全ての外資系医療機器メーカーや職種で必要というわけではありませんが、やはり英語力が必要とされる求人が多いです。「TOEIC○○点」といったように、具体的なスコアが応募時の必須要件の場合も少なくありません。

希望する企業や職種が英語必須かどうか、事前にリサーチしておくとよいでしょう。

ただし、ビジネス英語のレベルに達していなくても、希望職種の経験が豊富であったり、英語を学習する意欲が高かったりする場合は、ポテンシャルを評価してもらえる場合もあります。英語の勉強はハードかもしれませんが、キャリアアップのチャンスなので、外資系企業に挑戦してみるのもおすすめです。

(2)職種ごとの英語の重要度
会社内でも職種によって英語の重要度は異なります。主な職種について、解説します。

・営業職
日本国内の営業の場合は、比較的、英語力がなくても仕事をこなせます。しかし、「海外営業部門」など海外の顧客を相手にする部門で働くには、英語力は必須です。海外の代理店との商談やクライアントへの商品説明など、英語でコミュニケーションする場面が多数あります。

・開発・研究職
医療機器メーカーの開発・研究に関係する海外論文の多くは、英語で書かれています。情報収集のために、医療系の論文を理解できるレベルの英語読解力が必要です。さらに、海外の取引先とのやり取りも頻繁に発生するので、ライティング力・会話力もかなりのものが要求されます。

さらに、研究職の場合、海外の専門家による講演会に参加する機会もあるので、しっかり吸収できるよう、ヒアリング力も鍛えておきましょう。

・薬事職
日本と海外では薬事に関する法律が異なるので、海外の法律の勉強や薬事申請を英語で行う必要があります。法律に基づいた文章は、日本語であっても難解なものです。さらに、海外の薬事法に基づいて申請するための英会話も必須です。非常に高い英語力がないと、業務をスムーズに進められないでしょう。

・マーケティング職
医療機器の製品開発や流通などに携わる職種のため、海外の本部と英語を使って密にコミュニケーションを取る場面が頻繁にあります。万が一トラブルが発生した場合も、全て英語で対応。英語で関係者と対等に議論ができるだけの英語力が要求されます。

(3)昇格・高収入を目指すのなら英語は必須
英語力が比較的、必要とされない企業や職種であっても、昇格を目指すのなら英語は必須と考えたほうがよいでしょう。例えば、日本国内の営業を担当する部署であっても、組織のトップであれば、本社とのやり取りの場面が多くあります。

全社会議などプレゼンを英語で行う機会があるので、ある程度の英語力は身につけておきましょう。また、世界中に拠点のある企業では、海外への異動の可能性もあります。外資系企業でチャンスを掴むのには、英語力が非常に重要です。

内資系企業でも今や英語は必須?それとも不要?詳しく解説

内資系企業でも今や英語は必須?それとも不要?詳しく解説

内資系の医療機器メーカーは、外資系に比べて、英語が必要とされないイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?詳しく解説します。

(1)英語力がなくてもOKな場合も多い
内資系の医療機器メーカーは、グローバル展開をどのくらいしているのか、どのような職種なのかによっても異なりますが、外資系企業と比較すると、英語力が必要ない場合が多いといえるでしょう。

ただし、研究・開発職は、海外の論文などでの情報収集が必須。医療系の論文を読んで理解するだけの英語力がないと、業務を進めるのは難しいです。

また、他の職種でも、グローバル展開をしている場合は、海外拠点やクライアントとのやり取りが発生するので、英語力は非常に重要になります。よりキャリアの幅を広げたい、昇格や昇給目指しているといった場合は、英語力を伸ばすことをおすすめします。

どのくらい英語力が必要かは、募集要項の必要スキルや海外拠点の有無などをチェックして、確認しましょう。

(2)将来的には英語の重要性は増していく
今のところ多くの内資系の医療機器メーカーでは、英語ができなくても充分活躍できるでしょう。

しかし、今後英語の重要性はさらに増していくと考えられます。現在の国内市場は好調ですが、将来的には日本の人口減少に伴い、医療機器市場も縮小する可能性が高いです。

海外のなかには、今後人口増が見込まれる国も多いため、多くの内資系企業がグローバル展開を始めています。

グローバル展開にあたり、国外の大型案件のマネジメントや海外の販売代理店のサポート、海外向けマーケティング、海外での薬事申請など、多くのポジションで英語力の高い人材が重要となるでしょう。社内で昇格・昇給を目指す場合、英語は必須となるはずです。

さらに、グローバル展開以外にも、M&Aにより勤務先の内資系企業が、外資系企業に買収され、英語が必要となる可能性もあります。

医療機器業界でキャリアを積むなら、英語力はぜひ身につけておきたいスキルです。

英語が苦手だからこそ身につけたい!英語力以外の大切なスキル

英語が苦手だからこそ身につけたい!英語力以外の大切なスキル

外資系か内資系かを問わず、医療機器メーカーで活躍するには、英語力は非常に大切です。しかし、なかには英語が不得意な方もいるでしょう。

そういった方向けに、英語の勉強と並行して身につけておきたい重要スキルをご紹介します。

(1)専門スキル
営業ならよい営業成績を出せる営業スキルといったように、その職種の専門スキルは英語力以上に重要です。確かに英語力は海外の人のコミュニケーションなどで必要となりますが、医療機器メーカーは、どの職種も高い専門性が要求される業界なので、コアとなる専門スキルが不足していると、活躍は難しいでしょう。

特に外資系企業はスペシャリストを求める傾向があるので、どのような専門スキルによって企業に貢献できるかが、キャリアを大きく左右します。

(2)マネジメントスキル
昇格や昇給を目指すなら、マネジメントスキルは必須です。役職がつけば、英語力がそれほど高くなくても、高収入が見込めます。

また、外資系企業が日本に拠点を新設する場合、あるいは内資系企業が海外に拠点を新設する場合は、新しく組織をつくる必要があるので、マネジメントを任されるニーズは非常に高いです。

まとめ

まとめ

医療機器メーカーに転職する際は、外資系・内資系問わず、英語ができる方が歓迎されます。特に外資系企業の場合、本社とのやり取りなどさまざまな場面で英語が必要となります。具体的にTOEICの必要スコアを定めている場合もあります。

また、内資系企業の場合も、グローバル展開に伴い、将来的に英語力の重要性は増していくでしょう。

「自分の英語スキルで転職できるのか」など不安がある場合は、医療業界専門の転職サイトをチェックしてみるのがおすすめです。医療機器メーカーの求人が多く、自分の英語力に合った企業が見つかる可能性が高いでしょう。