認定看護師とは?役割・種類・資格取得方法を解説

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認定看護師という言葉を耳にしたことはありますか?高度な専門性とスキルを持つ看護師として、患者さんのケアに貢献する重要な役割を担っています。
近年、医療現場の高度化に伴い、その重要性が増している認定看護師。
今回は、認定看護師の仕事内容や種類、資格取得方法、専門看護師との違いなどを、分かりやすく解説します。
将来のキャリアパスを考える看護師の方にとって、役立つ情報となるでしょう。
認定看護師への道に興味のある方は、ぜひ読み進めてください。

認定看護師とは どんな仕事?

認定看護師の役割3つ

認定看護師は、特定の看護分野において専門性の高い知識とスキルを持つスペシャリストです。
その役割は大きく3つに分類されます。
「実践」では、専門知識と技術を駆使し、質の高い看護ケアを提供します。
これは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた個別的なケアを行うことを意味します。
次に「指導」では、他の看護師への教育や指導、研修会の開催などを通して、チーム全体のスキル向上に貢献します。
そして「相談」では、他の医療従事者からの相談に応じ、専門的なアドバイスを提供することで、より良い医療チームの構築に貢献します。

認定看護師の活躍の場

認定看護師は、医療機関だけでなく、訪問看護ステーションや介護施設など、幅広い場所で活躍しています。
それぞれの専門分野を活かし、患者さんやその家族をサポートする役割を担っています。
例えば、がん看護認定看護師であれば、がん患者さんの痛みや精神的なケア、家族への支援などを行います。
また、特定の分野に特化した専門性を活かし、教育機関で講師を務めるケースもあります。

認定看護師の現状と将来性

認定看護師の数は増加傾向にあり、医療現場における需要も高まっています。
高度な医療技術や専門知識が求められる現代において、認定看護師は不可欠な存在となっています。
今後、高齢化社会の進展や医療の高度化に伴い、ますますその役割は重要性を増していくと考えられます。

専門看護師との違い

認定看護師と専門看護師はどちらも高度な専門性を有する看護師ですが、役割や資格取得方法に違いがあります。
認定看護師は「実践」「指導」「相談」の3つの役割を担い、現場での実践的なスキルが重視されます。
一方、専門看護師は「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」の6つの役割を担い、教育や研究活動への関与も期待されます。
資格取得においても、専門看護師は大学院修了が必須となるなど、より高度な教育課程を修了する必要があります。

認定看護師の種類と資格取得方法

認定看護師の種類 A課程とB課程

認定看護師の教育課程は、特定行為研修の有無によってA課程とB課程に分けられます。
A課程は特定行為研修を含まず、2026年度で教育が終了します。
一方、B課程は特定行為研修が含まれており、2020年度から教育が開始されました。
A課程とB課程では、学習内容や修了後に取得できる資格にも違いがあります。

A課程の認定看護分野一覧

A課程には、救急看護、集中ケア、緩和ケアなど21の認定看護分野があります。
(具体的な分野一覧は、本文中に記載されている表を参照ください。

B課程の認定看護分野一覧

B課程には、クリティカルケア、緩和ケア、がん薬物療法看護など19の認定看護分野があります。
(具体的な分野一覧は、本文中に記載されている表を参照ください。

A課程とB課程の違い 特定行為研修について

A課程とB課程の最も大きな違いは、特定行為研修の有無です。
B課程では特定行為研修が含まれており、修了することで特定の医療行為を行うことが認められます。
特定行為とは、医師の指示の下で行う医療行為であり、高度な専門知識と技術が求められます。

認定看護師資格取得までの流れ

1: 看護師免許の取得
2: 看護師免許取得後、5年以上の実務経験(うち3年以上は認定看護分野の実務経験)
3: 認定看護師教育機関への入学と修了
4: 認定看護師認定審査への受験と合格
5: 認定看護師認定証の交付と登録
6: 5年ごとの資格更新

資格取得にかかる費用と時間

資格取得には、教育機関の授業料、入学金、認定審査費用などがかかります。
費用は教育機関や分野によって異なりますが、数十万円から100万円以上かかる場合もあります。
また、学習期間は6ヶ月から1年程度です。

認定看護師試験の難易度と合格率

試験は筆記試験で、合格率は分野によって異なりますが、概ね高い水準を保っています。
しかし、合格するためには、専門的な知識と技術を習得するための十分な学習が必要です。

まとめ

今回は、認定看護師の役割、種類、資格取得方法、専門看護師との違いなどを解説しました。
認定看護師は、高度な専門性とスキルを備えた看護師として、医療現場で重要な役割を果たしています。
資格取得には時間と費用がかかりますが、患者さんへの質の高いケアを提供できるようになり、看護師としてのキャリアアップにもつながる魅力的な資格です。
この記事が、認定看護師を目指す看護師の方々の意思決定の一助となれば幸いです。
ご自身のキャリアプランと照らし合わせながら、慎重に検討してみてください。