訪問看護に向いてる人の特徴・仕事内容・将来性とは?

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訪問看護は、病院とは異なるやりがいと難しさを持つ仕事です。
患者さんの自宅を訪問し、生活に密着したケアを提供するこの仕事は、誰にでも向いているわけではありません。
日々の業務は多岐に渡り、求められるスキルも多様で、キャリアパスも様々です。

そこで今回は、訪問看護に向いている人、向いていない人の特徴を比較検討し、仕事内容や必要なスキル、将来性といった疑問を解消します。
訪問看護に興味のある方は、ぜひ最後まで読んで、ご自身の適性を見極めてください。

訪問看護に向いている人の特徴

必要なスキルと資質

訪問看護師には、高度なコミュニケーション能力と臨機応変な対応力が求められます。
患者さんやご家族との信頼関係を築き、状況に応じて適切な判断と行動ができることが重要です。
また、医療処置だけでなく、日常生活の援助や精神的なサポートも必要となるため、幅広い知識とスキルが必要です。
さらに、医師やケアマネージャー、介護スタッフなど、多職種との連携もスムーズに行える協調性も欠かせません。
記録作成や報告書作成など、事務作業にも慣れていると効率的に業務を進められます。

適性と性格

訪問看護に向いている人の性格は、おおむねポジティブで、共感力が高く、患者さんの立場に寄り添える人が多いです。
相手の気持ちを理解し、的確な言葉で安心感を与えられるコミュニケーション能力が重要です。
また、予期せぬ事態にも冷静に対処できる柔軟性と、責任感の強さも求められます。
ストレス耐性も高く、困難な状況にも挫けず、前向きに取り組める精神力も大切です。

キャリアパスと将来性

訪問看護師のキャリアパスは多岐に渡ります。
経験を積むことで、専門性の高いケアを提供できるようになり、指導的な立場に就くことも可能です。
また、独立して訪問看護ステーションを開設する道もあります。
高齢化社会の進展に伴い、訪問看護の需要はますます高まっており、将来性も明るいと言えます。
横浜市では訪問看護師の人数は増加傾向にあります。
スキルアップのための研修制度が充実している事業所を選ぶこともキャリア形成において重要です。

訪問看護の仕事内容

訪問看護師の仕事は、患者さんの自宅を訪問し、医師の指示に基づいた医療処置や、生活の援助、健康指導などを行います。
具体的な業務内容は、点滴や注射などの医療処置、服薬管理、健康状態の観察、リハビリテーションの補助、生活指導、家族への介護指導などです。
1日の訪問件数は数件から十数件と、ステーションによって異なります。
訪問時間は、患者さんの状態や必要なケアによって異なりますが、30分から1時間程度のことが多いです。

訪問看護に向いていない人の特徴

苦手な仕事内容

・医療処置に抵抗がある、または苦手とする方は、訪問看護の仕事に適していない可能性があります。

・患者さんの生活空間に入り込むことに抵抗がある方も、難しいと感じることがあるかもしれません。

・細かい作業や、正確性が求められる業務に苦手意識がある方も、ストレスを感じやすいでしょう。

・事務作業が苦手で、記録作成に時間がかかってしまうと、業務に支障をきたす可能性があります。

合わない性格やタイプ

・指示待ちで主体的に行動できない方、または協調性に欠ける方は、チームワークが求められる訪問看護の現場では苦労するかもしれません。

・感情の起伏が激しく、ストレスをため込みやすい方、または責任感が薄く、ミスをしやすい方は、この仕事には向いていない可能性があります。

・常に新しい知識や技術を学び続けることに抵抗がある方、または変化や不確実性に弱い方は、訪問看護の仕事に適応するのが難しいかもしれません。

ストレス要因とリスク

訪問看護師は、患者さんの状態や家族の状況など、様々な要因によってストレスを感じる可能性があります。
緊急時の対応や、患者さんの容体の急変など、精神的に負担のかかる場面も多いです。
また、1人で訪問することが多いため、孤独感を感じることもあります。
感染症のリスクや、患者さんやご家族からのクレームなども、ストレス要因となり得ます。

他の職種の選択肢

訪問看護の仕事が合わないと感じる場合は、他の医療・介護職を検討してみるのも良いでしょう。
例えば、病院やクリニックでの勤務、介護施設での勤務、または保健師やケアマネージャーなど、患者さんとの関わり方や仕事のスタイルが異なる職種があります。
自身の性格や能力、価値観に合った働き方を選択することが重要です。

まとめ

訪問看護は、やりがいのある仕事ですが、体力、精神力、高いコミュニケーション能力、臨機応変な対応力など、多くの資質が求められます。
患者さんやご家族との信頼関係を築き、様々な困難を乗り越える強い意志と責任感が必要です。
一方、医療処置が苦手、人の家に訪問することに抵抗がある、または責任を負うことに不安を感じる方は、他の職種を検討した方が良いかもしれません。
この文章が、訪問看護師を目指す方にとって、将来のキャリアを考える上で役立つことを願っています。