転職したいのですが、どんな風に転職先を選んでいいかわかりません。
視能訓練士の転職を成功させるためには、まずは自分が重視したいポイント(給与・休み・人間関係・業務内容)を見つけることが大切です。
このポイントを念頭に置いて情報収集をし、自分にぴったりの転職希望先を探してみましょう。
多くの人が引っかかりがちな落とし穴についてもご紹介していきます。
業務内容や特徴の違いを知る

まずは眼科ごとの業務内容や特徴の違いを把握しましょう。
視能訓練士が勤務する眼科は以下の種類があります。
- 総合病院の眼科
- 眼科専門病院
- 屈折矯正専門病院
- 個人眼科クリニック
それぞれの業務内容や特徴を見てみましょう。
総合病院の眼科
- 他科との連携が取れるため、重症例が多い
- カンファレンスに出席する場合がある
- 紹介状の患者さんが多い
- 全身疾患を踏まえながら検査をする
- 病院の委員会に所属することがある
- 病院の勉強会(眼科分野)を主催することがある
先輩視能訓練士
患者さんが各科を行き来するので、全身疾患の勉強も必須ですね。
眼科専門病院
- さまざまな眼疾患を持った患者さんが来る
- 検査機器の種類が多い
- 各医師の専門によって疾患ごとの深掘りがされる
- 院内の勉強会がある
視能訓練士
眼科専門病院もいろいろ学べそうですね!
屈折矯正専門病院
- レーシックやICLなどの屈折矯正に特化した検査をする
- 屈折矯正以外の一般検査機器がないことがある
- 勤務終了時間が遅い
- 土日の勤務が必須の場合がある
- 給与が一般眼科よりも高めである
先輩視能訓練士
屈折系は強いけど、一般検査が弱いという人もいます。
個人眼科クリニック
- 検査以外の受付業務を兼任することがある
- コンタクトや学校検診など気軽に訪れる患者さんが多い
視能訓練士
確かに、受付も検査もしている視能訓練士を見たことがあります。
なお、眼科の種類に関わらず、研究や論文発表、学会発表に携わることがあります。
同じ視能訓練士でも業務内容はさまざまですので、自分に合った職場を考えてみて下さい。
待遇の詳細を知る

次に待遇についてチェックしておきましょう。
待遇の詳細を正確に把握していないと、同じような業務内容であっても、職場によって、もらえる給与や休日に大きな違いが出る場合があります。
先輩視能訓練士
多くの人が引っかかる落とし穴もあるので注意が必要です。
最低限知っておくべきこと
- 給与
税金や保険料が差し引かれる前の金額のこと - 税金や保険料
記載されている給与額のうち2割が引かれる(おおよその目安) - 社会保険
雇用保険・労災保険・厚生年金保険・健康保険の4種類がある
違いを知っておきたいこと
【厚生年金保険に加入している】
- 厚生年金の保険料は病院が半分を負担してくれる
- 毎月の給料から月給の9.15%が保険料として天引きされる
【厚生年金保険に加入していない】
- 国民年金を自分で納付する必要あり
【年間休日105日】
- 労働基準法が定める最低ラインギリギリの休日数
【年間休日120日】
- 求人票でよく見る年間休日120日、いわゆる「ホワイト」と呼ばれる職場
- 週2日の休日に加えて、国民の祝日を休日としている場合が多い
【完全週休2日制】
- 1週間に2日、必ず休日が取れる
【週休2日制】
- 2日休める週は月に最低1回以上(他の3週は1日休みの可能性あり)
先輩視能訓練士
給与や年金、休日だけで判断はできないですが、職場を選ぶ上での目安にはなるでしょう。
視能訓練士
こんなに違うんですね、驚きました。
病院・クリニックの選定をする

求人が出ている病院・クリニックの中から、いよいよ具体的に転職希望先を選んでいきます。
求人票のチェックするポイント
- 給与
- 休日
- 社会保険などの福利厚生
- 各種手当
ここまで学んできたポイントを意識しながら見ると、譲歩できるところ、できないところがはっきりとわかります。
決して失敗しないように、しっかりとチェックしてくださいね。
先輩視能訓練士
勤務してからこんなはずじゃなかった・・・とだけはならないようにしましょう。
また、行きたいと思う転職希望先が見つかったら、視能訓練士が何人いるのか、雰囲気はどうなのかなど、病院ホームページや口コミ評価からも知ることができます。
応募前に見学をさせてくれるところもあるので、一度聞いてみるといいですね。
まとめ
視能訓練士が転職を失敗しないための情報収集と病院の選び方についてご紹介してきました。
- 眼科の種類によって業務内容や特徴が違うこと
- 待遇について最低限知っておくべきこと
- 待遇の違いについて知っておきたいこと
など、求人票を見る前に知っておくべきことがあります。
転職は人生の大きな決断です。
実際に働き始めないとわからないことも多いですが、事前に把握できるところは把握し、転職が失敗に終わらないように慎重に活動して下さい。
先輩視能訓練士
転職が成功するように全力で応援しています。