看護師の転職時期に最適なのは?何月がおすすめのタイミング?

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看護師の転職時期に最適なのは?何月がおすすめのタイミング?

「看護師が転職しやすい時期ってある?」「大体何ヶ月前から準備をしておけばいいの?」と気になっている方もいるでしょう。看護師の求人は通年でみられますが、時期によってその数は変化します。最適な時期を見計らって転職活動をすれば、成功率もアップするでしょう。本記事では、看護師の転職におすすめの時期を紹介します。1年で転職しやすい月や、転職活動のスケジュール例もまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の転職で押さえるべき2つの時期

看護師の転職が成功するかどうかは、やり方のほかに時期も影響する可能性があります。なぜなら、時期によって求人の出やすさ、採用されやすさは変わるからです。もちろん、希望する求人がつねに出ているとは限りません。しかし、幅広い求人が出る時期や、離職者が増え採用に力を入れる時期においては、ある程度の傾向がみられるので、看護師の転職に適した時期を知ることは大切です。

1.看護業界の求人・採用が活発になる時期

看護業界の採用が活発になる時期は、1月、6月、9月、11月ごろといわれています。11月〜1月にかけては4月入職に向けた動きがあり、6月・9月はボーナス支給後のため退職者が出やすく、人材の補填に向けた動きが活発になりやすい時期です。

2.キャリアプランを踏まえた転職時期

看護業界の採用が活発になる時期を狙うのはもちろん効果的ですが、それ以外に自身のキャリアを踏まえた転職を行うことも重要といえます。たとえば、就職数ヶ月での新人看護師の転職は、スキル不足を懸念されるリスクがあるため慎重に判断するのが賢明です。一方、3年目で新人教育経験のある中堅看護師の転職は、採用側から即戦力を期待されるため成功の可能性が高まります。このように、看護師の経験年数によって転職のしやすさが変わることも、念頭に置きましょう。

【月別】看護師転職におすすめの時期

ここからは、1年のなかで何月が看護師の転職に適しているかを解説します。前述のように、医療機関の求人が増える「1月」「6月」「9月」「11月」に注目すると、希望にマッチした職場と巡り合える可能性が高まるでしょう。

1月:【おすすめ!】求人が増える時期

1月は転職活動を始めるには良い時期です。12月に冬のボーナス支給後に合わせて退職を検討する人が増えるほか、4月入職に向けた求人が出やすくなるので、新年度から新しい職場で働きたい方は、1月から転職活動を始めましょう。なお、年始はほかの休職者の動き出しが遅くなりがちなので、年明けすぐに転職活動を始めると競争率が低くスムーズに内定を得やすくなります。

2月:4月入職はこのあたりで内定を目指そう

1月から募集をかけている医療機関では徐々に採用が決まっていくため、求人数が減少する傾向にあります。4月の入職を希望するのであれば、2月以内に内定を得るのがベターです。

3月:転職活動をしている人が多く競争率が高い

年度末で退職する看護師が転職活動をスタートさせるため、ライバルが多いタイミングです。選考突破のハードルは高い傾向にあるため、十分な対策を講じましょう。

4月:現場は新卒の入職や研修で忙しく求人も少ない

4月は新卒看護師の入職があるため、中途採用の求人が少ない時期です。また、新卒看護師の受け入れや研修で現場が忙しく、採用が積極的に行われない傾向にあります。転職活動がしやすい時期とはいえないため、自己分析や情報収集といった準備期間にするのがおすすめです。

5月:求人はあまり出ないタイミング

5月も4月に引き続き、求人募集が少ないタイミングといえます。新人研修が続いていたり、大型連休の前後に患者さんが増えたりと、慌ただしい時期です。採用担当者も忙しいため、転職活動には向いていないでしょう。一方で、次年度の募集や公立医療機関の採用情報が出てくる時期なので、転職を希望する病院の情報はこまめにチェックしてください。

6月:【おすすめ!】ボーナス後の退職で求人が増える時期

6月は春ボーナス後の退職で人手が不足し、求人が増える時期です。看護師業界に限った話ではありませんが、夏は6月が最も転職活動しやすいタイミングだといわれています。ただし、転職希望者が増える時期でもあるため、自分の強みをしっかりとアピールし、ほかの求職者と差をつけることが大切です。

7月:現場が忙しく求人が減るタイミング

7月は看護師が長期休暇を取得しはじめる時期のため、現場が忙しく、採用活動は積極的に行われないでしょう。9月以降の入職を希望する場合は、7月ごろから転職活動を始めれば、余裕を持ったスケジュールで進められます。

8月:引き続き中途採用の求人は少なめ

7月に続き、看護師が夏季休暇を順番に取得する時期のため、現場は人手不足になりがちです。中途の採用活動が積極的に行われないことからも、9月以降の転職活動に向けて準備を進める期間にしましょう。

9月:【おすすめ!】徐々に求人が増えてくる

夏のボーナスが出たあとの9月は、離職者が増え求人数も増加する傾向にあります。そのため、転職活動を始めるのにおすすめのタイミングです。人員不足への対応により、即戦力として働ける経験豊富な看護師の需要が高く、看護師3年目以降の転職に適した時期といえるでしょう。

10月:翌年1月入職はこのあたりで内定を目指そう

年明けの入職を希望する場合は、10月ごろから転職活動を進めてみてください。9月に比べて求人数はやや減りますが、翌年の人員補充に合わせて求人を出す医療機関が多いタイミングです。希望の職場の内定を得るためには、できるだけ早く動き出しましょう。

11月:【おすすめ!】翌年1~4月入職者の求人が増える時期

翌年1〜4月の入職を想定する中途採用の求人が増えるのが11月です。年末に近づくにつれて看護師業界が繁忙期に入るため、なるべく11月前半で内定を得られるように転職活動を進めると良いでしょう。

12月:業界全体が忙しく採用活動が鈍化する

年末年始を迎えるにあたって、病院も繁忙期になります。採用活動はあまり活発に行われない傾向があるため、転職活動を始めるのは求人が増えてくる1月まで待つのが無難です。

【看護師の経験年数別】転職に有利になる時期

看護師の経験年数別にみると、3~4年目からが転職に適した時期といえそうです。以下で、看護師のキャリア別の転職事情を解説するので参考にしてみてください。

看護師1~2年目:第二新卒は転職の難易度が高め

看護師1~2年目の経験の浅い新人看護師は、転職の難易度がベテランナースと比べて高い傾向にあります。転職はできますが、即戦力を求める医療機関へ採用されるには一定の厳しさがあることを覚えておきましょう。

新人看護師が転職を成功させるポイントは、「第二新卒」の求人を狙うこと。第二新卒とは教育期間を卒業後、3年程度までの求職者を指します。中〜大規模の病院では、研修や教育体制が整っているため、経験の浅い看護師を積極的に採用する傾向にあるようです。若い人材ならではの柔軟性やポテンシャルの高さを評価してもらえるでしょう。

看護師3~4年目:選択肢が一気に広がる

看護師3年〜4年目は、看護業務に必要となる経験やスキルが十分に身についている時期です。そのため、新人看護師に比べて即戦力となることが期待でき、転職が有利に進みやすくなります。また、応募できる求人の幅が広がり、自分の希望する条件に合った職場を探しやすいというメリットも。今後のキャリアアップを見据えた転職が叶いやすい時期のため、前向きに検討してみることをおすすめします。

看護師5年目~:即戦力として有利

看護師歴が5年目以上になると、即戦力として確実に貢献できるスキルが求められます。基本的な看護技術のほかに専門知識も積んでいると捉えられるため、転職先の選択肢は数多くあるでしょう。評価されるスキルがあれば、給与面で優遇されることも。将来的に管理職を目指したいのか、資格を取得してプロフェッショナルになりたいのか、専門的な知識を向上させたいのか…5年後、10年後のキャリアプランを明確にしたうえで、慎重な職場選びを行いましょう。

看護師10年目~:管理職のポストに挑戦できる

看護師歴が10年以上ある場合は、管理職の求人が増える時期です。看護師のリーダーとしてスタッフの育成を行ったり、職場全体のマネジメントを求められたりする傾向にあります。新人や後輩看護師の教育に携わった経験や、マネジメント経験の有無が採用に影響しやすいため、役立つ経歴がある場合は積極的にアピールしましょう。
また、出産や子育て、介護など、ライフイベントに応じた転職を検討しはじめる時期でもあるため、ワーク・ライフ・バランスを重視する場合は、柔軟な働き方がしやすい職場を視野に入れると良いでしょう。

【医療機関別】転職活動を始めるおすすめの時期

看護師が転職しやすい時期は、応募する職場の規模や種類など、状況によっても異なります。特に、「転職活動の期間」に大きな違いがあるので、前述した月ごとの傾向やキャリア別の傾向とあわせて参考にしながら、自分にあった転職時期を見つけましょう。

病院の場合:6ヶ月~1年前から開始

総合病院や大学病院といった規模の大きい病院への転職を希望する場合は、入職の1年前ぐらいから転職活動を進めることをおすすめします。なぜなら、職員数の多い病院は、ある程度まとめて採用を行う傾向があるからです。翌年4月入職の中途採用の場合は、前年の夏ごろから採用選考がスタートします。人気の職場はライバルも多いため、1年前の5月ごろから準備を始めて3ヶ月程度は対策期間を設けましょう。
一般病院の場合は、情報収集や応募に約1ヶ月、書類・面接の選考に約1ヶ月、さらに退職準備にもう1ヶ月と、約3ヶ月前が目安となります。しかし、好条件の職場では、応募者が多く、選考結果が出るまでに時間を要することも。通常よりも期間が延びる可能性があることを想定し、余裕を持って進めましょう。

クリニックの場合:3ヶ月前から開始

小規模なクリニックへの転職を希望する場合は、入職を希望する3ヶ月前ぐらいから求人を探しはじめましょう。クリニックの場合、求人が出るのは欠員が出たタイミングです。時期が読みにくいため、あまりに早く転職活動をはじめても、求人募集がなければ内定を得られません。応募したいクリニックが決まっている際は、求人をこまめにチェックし、募集が出た段階ですぐに応募できるようにしておきましょう。

訪問看護事業所の場合:3か月前から開始

訪問看護事業所への転職を検討する場合は、入職を希望する3ヶ月前から転職活動を始めれば問題ないでしょう。訪問看護の分野は常に看護師の募集を出している傾向があります。時期にかかわらず求人を見つけられる可能性が高いため、思い立ったらすぐに行動してみてください。

看護師の転職時期のスケジュール例

看護師の転職では、面接から入職まで3ヶ月程度が目安とされています。下記は、看護師として従事しながら転職活動を3ヶ月で行う場合のスケジュール例です。1ヶ月単位の動きをイメージしてみましょう。

スケジュール内容
転職3ヶ月前・転職サイトに登録して情報収集、求人探しを行う
・転職理由とアピールポイントの整理をする
・応募書類を作成する
・面接対策を行う
転職2ヶ月前・面接を行う(複数回)
・内定をもらったら受諾する
転職1ヶ月前・現職に退職の報告を行う
・引き継ぎ、挨拶をする
・入職準備を始める
・退職する
転職当日・転職先に入職する

日々の看護師業務と両立するためには、細かく予定を立て、手際良く管理・行動することが求められます。上記の例を参考に、転職準備から退職までの流れを事前に把握し、綿密な計画を立てることが大切です。

看護師転職で最適な時期を逃さないためには

看護師が最適なタイミングを逃さず転職を成功させるためには、3つのポイントがあります。「転職は在職中にやるべき?それとも退職してからでいいの?」という疑問をお持ちの方も、ぜひご確認ください。

転職の情報収集はできるだけ早く始める

転職活動に適した時期はあるものの、情報収集はいつから開始しても問題ありません。時期にかかわらず、転職を意識しはじめたタイミングでみておきましょう。多くの情報を知ることで視野が広がり、自分にとって良い職場が見つけられる可能性が高まります。

初めての転職は看護師専門のエージェントがおすすめ

転職に関する情報の収集は、転職エージェントを利用するとスムーズです。転職エージェントとは、民間の転職支援サービスのこと。転職のプロが自分に合った求人をピックアップしてくれるため、選択肢を広げる手助けになるでしょう。
また、看護師専門の転職エージェントメドキャリアなら、求人情報誌や転職サイトに掲載されない「非公開求人」の情報も。効率良く好条件の求人に出会えるため、求人探しの負担を減らすことが可能です。

引き止めに合わないよう転職理由を固める

看護師業界は人手不足の職場が多いため、退職を強く引き止められることも珍しくありません。今の職場とのやり取りがこじれてしまうと、思わぬ時間のロスを生むことも。上司を納得させるためにも、しっかりと転職理由を固めることが大切です。ポイントは、本音を全面に出さずに、伝え方を工夫すること。今の職場に不満があったとしても、ポジティブな内容に変換し、円満退職につなげましょう。

転職先が決まってから退職の意向を伝える

退職するのは「転職先が決まってから」がおすすめです。退職後に転職活動を行う場合、空白期間が長引いたり、経済的な不安が生じたりして焦りが生まれ、妥協して転職先を決めてしまうことにもなり兼ねません。そのため、急を要する事情がなければ在職中に転職活動を行いましょう。転職先が決まったら、職場の直属の上司に退職の意向を伝えます。

円満退職をするには転職の1ヶ月前までに報告しよう

円満退職をするには、最低でも退職希望日の1ヶ月前までに上司に相談しましょう。法律上では2週間前までといわれていますが、職場が人手不足の場合は看護業務の引き継ぎが間に合いません。早く退職したい気持ちも分かりますが、円満退職のためにも、余裕を持ってスケジュールを立てることが大切です。

退職日が決まったら、最終日までに以下の手続きを忘れずに行いましょう。

上記を滞りなく進めるのが、円満退職の秘訣です。「辞めるから関係ない」ではなく、最後まで責任を持って引き継ぎを行いましょう。

まとめ

看護師の転職は、求人が多い時期やキャリアプランを実現しやすい時期に行うのがおすすめです。ただし、「どうしても転職したい」という強い気持ちがある場合は、おすすめの時期以外であっても行動に移して大丈夫。求人が少ない時期や経歴が浅いときに転職を考えるなら、看護師専門の転職エージェントでプロのサポートを受けてみましょう。

看護師向けの転職支援サービスを提供するメドキャリアでは、将来のキャリアプランを一緒に考えながら、選りすぐりの求人をご紹介します。さらに、情報収集や書類の作成、面接対策などの手厚いサポートを実施。「転職活動の仕方が分からない」という場合も、専任のキャリアアドバイザーが、丁寧なアドバイスを行います。

第三者の観点からおすすめの求人を紹介してもらえるので、選択肢が広がる可能性も。良い求人が出たタイミングで転職活動を進めることもできるので、登録して準備しておくのがおすすめです。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください!