「育児をしながら働く女性も正社員に転職できる?」と、悩んでいませんか。
育児休暇から復職後、出産前のように仕事ができないと悩む女性は多いでしょう。
子持ち女性の転職は厳しいと耳にすることもあり、転職をためらってしまうかもしれません。確かに採用を控える企業もありますが、子持ちだからといって必ずしも正社員になれないわけではありません。
そこで本記事では、子持ち女性の転職が厳しいと言われる理由と転職のポイントをまとめました。
さらに、子持ち女性が転職する際のポイントも紹介しています。働き方を変えたいけれど、転職になかなか踏みきれないとお悩みの方は、ぜひ参考にチェックしてみてください。
子持ち女性の転職は本当に厳しいのか?
子持ち女性が転職をする理由はさまざまです。子供との時間を増やしたい、通勤時間を減らしたいなど、働き方に制約が出てしまうこともあります。
そのため、働く時間や条件がより柔軟的な他の求職者が採用されることもあり、転職が厳しいと感じる子持ち女性も多いでしょう。
そこで、子持ち女性の転職が厳しいといわれる理由について、3つ紹介します。
- 採用されにくいこともある
- 子持ち女性ならではの大変さがある
- 子持ち女性を受け入れる職場も増えている
採用されにくいこともある
働き方に制約のない求職者と比べられた場合に、子持ち女性は不利になるケースがあります。
応募条件を満たしていても、10時から16時まで働ける人材と9時から18時まで働ける人材では、長時間働ける人材を採用するケースもあります。また、子持ち女性は、子供の体調不良・学校行事等で仕事を休む日もあるでしょう。
育児に対して理解が乏しい企業では、子持ち女性がそもそも採用されにくいことが考えられます。
子持ち女性ならではの大変さがある
子持ち女性の転職が厳しい理由の一つには、子持ち女性ならではの大変さも関わっています。
転職活動を始めると、条件に近い求人の検索や、応募書類の用意、面接日程の調整など、転職活動にも時間を使わなければならず、子育てをしながら転職活動の時間を確保することは簡単なことではありません。
また、子持ち女性の年齢は20代〜40代とさまざまですが、30代〜40代では正社員の求人数が減るなど、希望条件とマッチした求人に出会えない問題もあります。
このように、育児をしながら転職活動に使える時間的な問題と、年齢による求人数減少などにより、子持ち女性の転職が厳しいと言われることがあります。
子持ち女性を受け入れる職場も増えている
子持ち女性の転職は厳しいと言われることがありますが、一方で育児や育児をしている女性に対して理解をし、受け入れる企業も増えています。
このような企業を探せるかどうかも、転職活動のスムーズさに関わってくるでしょう。
育児に理解の乏しい企業では、そもそも子持ち女性が採用されることは稀です。また採用されたとしても、育児と仕事の両立が難しいと感じ、退職してしまうかもしれません。
現在は、時短勤務など育児をする女性が働きやすい環境を整える企業も増えています。このような企業の求人を見つけ、転職活動をすることが大切です。
子持ち女性の転職のタイミングは?
子持ち女性が転職をする際は、タイミングも重要です。子供が成長し時間ができるタイミングもあるので、タイミングを考えて転職することで、転職活動がスムーズになります。
- 3歳になったとき
- 小学校に入学したとき
- 中学校に入学したとき
3歳になったとき
まず、子供が3歳になった時です。
3歳以前は保育園に通っていても、体調不良で職場を休むことが多く転職活動も難しい時期です。予定していた面接日に子供が熱を出してしまい、面接ができなかったということもあるかもしれません。
3歳になると、保育園にも慣れ、急な体調不良も少なくなってくる時期です。仕事・育児の二刀流にも慣れるころで転職活動がしやすいでしょう。
小学校に入学したとき
次に、小学校に入学するタイミングです。
入学すぐの場合は、午前中で学校から帰ってくる、子供が学校生活に不慣れなこともあり、転職活動には向きません。
学校生活に慣れたころであれば、5時間授業の日も増え時間的に余裕が生まれます。
中学校に入学したとき
子供が中学校へ入学したタイミングも考えてみましょう。
中学校に入学すると、子供の帰宅時間が部活動や塾などで遅くなります。
仕事ができる時間が増えることで、フルタイムで勤務でき、希望とマッチする求人も増えるかもしれません。
子持ち女性が企業を探す際にチェックすべき条件
ここでは、子持ち女性が転職する際にチェックするべき条件を紹介します。焦って転職してしまうと、以前の職場より働きづらい、育児と仕事が両立できないと、さらに悩んでしまうかもしれません。
そこで、注目するべき6つのポイントをぜひチェックしてみてください。
子持ち女性が企業を探す際にチェックすべき条件
- 職場は家から近いか
- 産休育休制度があるか
- 働き方に柔軟性があるか
- 子持ちの女性がどのくらい在籍しているか
- 経験を活かせるか
- 働き続けられそうか
職場は家から近いか
子持ち女性は、朝ごはんやお弁当を作ったり、家族の洗濯物をしたり何かと忙しいものです。
通勤にかかる時間がトータル1時間なのと2時間なのでは、負担が変わってきます。
さらにお子さんに何かあったときにも対応の速さが変わってくるため、できるだけ通いやすい職場を選びましょう。
産休育休制度があるか
もし第2子や第3子の出産予定があるなら、重視したいポイントです。
育休産休の取得実績があるかまで確認できると、なお良いでしょう。大企業のほうが制度面で整備されているイメージがあるかもしれませんが、中小企業でも柔軟に対応している場合もあります。
働き方に柔軟性があるか
シフトの自由が効く、時短勤務ができるなどの条件があるかどうかもチェックしましょう。
どうしても時間を自由にしたいのであれば、バイトや派遣で採用されたほうがいいかもしれません。
子持ち女性は、子供の体調不良やイベントなどに左右されるため、いざという時に働き方に柔軟に対応できる企業であると安心です。
この条件に対して優先順位が高い方は、正社員にこだわらず転職活動をしてみることも検討しましょう。
子持ちの女性がどのくらい在籍しているか
自分と同じ立場の女性が多く働いていれば、あなたにとっても働きやすい職場である可能性が高いでしょう。
そのため、育児休暇を取得している方の割合などをチェックし、どんな方が働いているのかもリサーチしておきましょう。
経験を活かせるか
少しでも好条件や好待遇で採用されたければ、これまでの経験を活かせる仕事を選びましょう。
未経験の職種に転職することも可能ですが、未経験や誰でもできる仕事だと、報酬など条件が悪くなる可能性があるため要注意です。
働き続けられそうか
働き続けられそうか考えてみましょう。転職後「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔しないようにするためには、職場に関する生きた情報をなるべく集めることがおすすめです。
インターネットでの検索だけでなく、口コミや、転職エージェントなどを活用して、情報を集めましょう。
子持ち女性が正社員に転職するためのポイント
ここでは、さらに正社員に転職するためのポイントを6つ紹介します。
子持ち女性が正社員に転職するためのポイント
- 定番の質問に対して答えを準備しておく
- 妥協できる条件とできない条件を明確にする
- 企業に合わせて適切なアピールをする
- バイトや派遣から正社員を目指すことも考える
- 家族の理解を得る
- 転職エージェントを活用する
定番の質問に対して答えを準備しておく
「子供に熱が出たらどうしますか?」「仕事と家事はどう両立するつもりですか?」など、面接で必ず聞かれるような質問に対しては、あらかじめ答えを用意しておきましょう。
その際には、話に具体的な根拠をもたせるようにしてください。まずはNGな答え方です。
「子供に熱が出たら休みます」という答えは、明らかに印象が悪くなります。
実際休んでしまう場合であっても、「近所に住んでいる両親がサポートに来てくれますが、どうしても都合がつかない場合お休みをいただくかもしれません」など譲歩もしつつ、仕事を続けられる具体的な根拠とともに返答しましょう。
妥協できる条件とできない条件を明確にする
採用されたい気持ちはあるものの、企業に対して譲歩したくない条件もあるでしょう。「どうしても17時には帰りたい」「○○万円以上はほしい」などそれぞれ希望があると思います。
全ての希望を叶えてくれる企業はめったにありません。そこで、職場に求める条件に関して優先順位を決めておくことが大切です。
ゆずれない条件と妥協できる条件をはっきりさせること、転職活動がスムーズに進でしょう。
企業に合わせて適切なアピールをする
固定化されたテンプレートのような受け答えよりも、企業に合わせて適切にアピールできるように準備しましょう。
育児をしながら働く女性に対して理解のある企業も存在します。そのような企業では、積極的に子持ち女性を採用しているケースもあるため、企業をよく調べ、どのように貢献できるのか、適切にアピールをすることで採用確率を高めましょう。
バイトや派遣から正社員を目指すことも考える
正社員での求人がない場合やなかなか採用されない場合は、アルバイトや派遣社員から正社員を目指すことも検討してみましょう。
アルバイトや派遣社員のメリットは、柔軟な働き方が可能になる点です。シフト制で希望する時間に働けたり勤務時間や勤務場所を選べたりと、柔軟な働き方を重視する方にはおすすめでしょう。
将来的に正社員になりたい場合は、『紹介予定派遣』がおすすめです。紹介予定派遣とは、正社員雇用を前提とした派遣のことで、お金をもらいながら経験を積み、正社員を目指せます。
家族の理解を得る
育児中の女性の転職には、家族の理解を得ることも大切なポイントです。
たとえば、転職活動中は時間が少ないため、パートナーに家事や育児の分担をお願いする必要があります。もし、協力を得られない場合、面接日程に支障が出たり、企業側は家族の協力がないことで業務に支障が出るのではと不安に感じたりと、転職活動がスムーズに進まなくなることが考えられます。
転職活動中や転職後の働き方や時間など、パートナーや家族から協力してもらうためにも理解を得ましょう。
転職エージェントを活用する
限りある時間のなかで、転職を成功させるためには、転職エージェントの活用がおすすめです。
女性の転職に強い転職エージェントもあり、子持ち女性の働き方に理解のある企業の求人を数多く取り扱っているケースもあります。
また転職活動中は、応募書類の書き方、効果的な面接でのアピール方法など、一人では不安やわからないことに直面します。転職エージェントは、その一つひとつをサポートしてくれるため安心して転職活動を進められるでしょう。
企業に精通した転職エージェントであれば、企業の雰囲気まで熟知しているため子持ち女性が働きやすい環境かどうか尋ねることも可能です。
まとめ
子持ち女性の転職は、厳しい一面もありますが、適切な企業選びとアピールで満足度の高い転職をすることが可能です。
そのためには、企業をリサーチする際に、子持ち女性の割合や育児休暇の取得率などもチェックしましょう。
焦って転職してしまうと、前の職場の方が働きやすかったと感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、現在の働き方を変えたいとお悩みであれば、本記事で紹介した条件や自身の経験を元に、育児をしながら働く女性に理解のある企業に転職しましょう。
スムーズに転職活動が進まない場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。一人ではわからないことも、転職のプロがアドバイスをしてくれます。カウンセリングやサポートサービスを効果的に活用し、転職を成功につなげましょう。