管理薬剤師とは?調剤薬局での業務内容もご紹介します!

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管理薬剤師とは?調剤薬局での業務内容もご紹介します!

「管理薬剤師」という言葉を聞いたことはありますか。
薬剤師については何となく知っていても、管理薬剤師の業務内容や待遇について深く理解していない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、管理薬剤師について、調剤薬局・ドラッグストアでの業務内容と併せて解説します。

□管理薬剤師とは?

管理薬剤師とは、薬局各店舗の責任者や、製造業の拠点ごとの責任者のことを指します。
働く施設によっては、薬局長と呼ばれることもあります。

管理薬剤師は、一般的な薬剤師が行う業務に取り掛かる場合ももちろんあります。
しかし、管理薬剤師にしか行えない業務があるという点で、一般の薬剤師と大きく異なるということを把握しておいてください。
代表的なものに、「管理業務」「適正な使用のための情報法定協業務」「薬局開設者への意見申述業務」などが挙げられます。

また、収入でも以下のように異なる側面があります。
・管理薬剤師:50万3863円、720万円
・一般薬剤師:36万8365円、472万円
(それぞれ平均月収、平均年収)

管理薬剤師になるための条件は、原則として5年以上の実務経験が必要で、「中立的かつ公共性のある団体からの認証を受けた認定制度の認定薬剤師であること」とされています。
これは必ず満たさなければいけないものではなく、あくまでも推奨要件ということを覚えておきましょう。

また、業務内容や待遇だけでなく、働き方も一般の薬剤師とは異なります。
「薬局等を実地に管理しなければならない」という定めがあることから、薬局や店舗など、1つの施設で一定時間勤務する必要があるのです。
一般的に、1日あたり8時間以上勤務する必要があります。

□調剤薬局とドラッグストアでの業務の違いは?

*調剤薬局

医薬品の保管・管理や、従業員の指導のような一般的な管理薬剤師業務に加えて、近隣の医療機関が出す処方箋に対応するための情報収集も業務になります。

*ドラッグストア

医薬品の管理だけでなく、医薬部外品や日用品の管理、店頭での宣伝が法令を遵守しているかどうかもチェックします。
薬剤師だけでなく、一般の従業員の管理も同時に行うので、指導や管理のスキルに幅が出てくるともいえるでしょう。

□まとめ

管理薬剤師は、業務内容や収入、働き方などの面で、一般薬剤師と異なる部分が存在します。
また、働く場所によって業務が異なる点も特徴で、調剤薬局勤務の場合は近隣の医療機関が出す処方箋に対応するための情報収集が、ドラッグストア勤務の場合は一般従業員を指導・管理することが業務に加わります。
特徴をよく理解して、管理薬剤師を目指してみてはいかがでしょうか。